映画「マイブルーベリーナイツ」 [映 画]
キメ手はラストのキスシーン。
映画のキスシーンは数あれど、これは映画史に残したい。
DVDやポスターでご覧のとおり、この映画の見るべきとこ
ろは、ノラ・ジョーンズの初演技がどうとか、ストーリーが
どうとかではなく、まさにこのキスシーン、これだけです。
否、これだけで充分なのです。
まぁ、そもそも監督がウォン・カーウァイなので、出てくる
キャラに人間味はないし、ストーリーも現実味がないので、
自分おきかえ系ラブストーリーではなく、雰囲気酔いしれ系
ラブストーリーですから。いかに、キレイな絵と音楽で騙さ
れるかがこの映画を楽しむコツになってくるわけです。
そのポイントとなっているのがジュード・ロウで、主人公の
小娘に翻弄される役どころ。普通ならありえないですよ・・
現実味が全く無い無い。失恋直後に、Sクラスのイケメンと
いい感じになりそうなのに旅にでるか?宛先も書かず手紙な
んか書くか?っていう話ですよ。観客女子はノラ・ジョーン
ズになりきれないワケです。しかし夢を見ることはできる。
ラストのキスシーンは、そんな夢を見てきた乙女達の反感を
買うことなく、目を覚まさせるくらいの素晴らしい余韻で、
いい夢見させてくれました・・・と現実に戻るわけです。
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