映画「 ベンジャミン・バトン 」 [映 画]
80歳の体で生まれ、年を取るごとに若返っていく男の話。
ファンタジーなのに、何故か現実的。
数奇な人生なはずなのに、何故か共感してしまう。
期待していた映画という部分では、裏切られませんでしたが
予告やあらすじを見て「こういう映画」と思っていた部分は
結構裏切られたかも。もっとこう、辛い悲しい人生に涙して
しまう感じかと思っていたので、主人公が冒頭から案外スン
ナリ自分の悲劇を受け入れている状態に、観てるこっちも、
スンナリ受け入れられて、見た目老人ホントは子供という事
から生まれる何も知らない周りのズレた反応に、気がつきゃ
笑っていたり。以外と序盤は悲劇的なエピソードは少ない。
とはいえ、幼なじみデイジーとの度重なる出会いとズレは、
全てが切ない。2人が一緒に暮らすようになって、2人の見
た目と年齢がそれなりに見えるところの折り返し地点をすぎ
てからは、もう悲劇・・・ブラピが美しくなっていくと反対
に、老いてくるわけですよ、こっちは!
・・・正直、それまではベンジャミン視線で映画を観ていた
気がしていたのに、今年三十路を迎える私としては、クルリ
とデイジー役のケイト・ブランシェット視線に方向転換・・
ある種、数奇な運命を背負った男と出会ってしまった、デイ
ジーの方も数奇な人生であって、デイジーの腕の中で最後を
迎えるベンジャミンの人生は、周りの人と環境に恵まれた中
で、その悲劇的な運命のわりに幸せな気がしてきて、ラスト
のベンジャミンが出会ってきた人達のフラッシュバックを見
ていたら、やっぱ人生、何はともあれ家族、友人、人間関係
が大事で、人間1人じゃ幸せになれないな、と。
とまぁ、作りはファンタジーなくせして、以外や人間ドラマ
な内容で、思わず人生語っちゃうような良い映画でした。
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