映画「 失われた肌 」

失われた肌

• 監督:ヘクトール・バベンコ
  
• 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、
  　　 アナリア・コウセイロ
  
  ★★☆☆☆☆
  

　ガエル作品に不作なし。
　そんなところも彼を好きな理由だったんですけど。
　最近そうでもない。

　最初から最後まで、なんかイラつく映画だった。
　若くして結婚した幼なじみの２人が、結婚１２年目を迎えて
　離婚。過去を捨て新しい人生を送りたい夫・リミニと、過去
　を離したくない妻ソフィア。２人で共有していた過去の写真
　を一緒に分けようと連絡してくる妻を避け続ける夫。次第に
　常軌を逸していく彼女の行動がほんと怖い。
　離婚の理由は最後まで語られないけれど「分かるよガエル！
　あんたは悪くない。」と言いたくなる。が、しかし。そんな
　彼女に対して、いたわりの気持ちを持ってしまう夫リミニの
　中途半端な行動にイライラ。「ガエル、お前も悪いよ」と。
　そして彼のそんな行動が、次第に自分の首を締め、新妻との
　息子をソフィアに誘拐された事から離婚。酒びたり。
　ソフィアと彼女の新恋人に救われ、スポーツジムで働きだし
　かと思えば、客である巨乳のオバサンに二股かけられて逆ギ
　レ、逮捕。迎えに来たのは、新恋人とは別れ、ひとりの男を
　想い続ける女たちの会という、なんとも不のエネルギー満載
　の集会を主催している妻。
　・・・もう、この人達、ほんとどうでもいい。

　ラストは、２人で過去の写真を分け、ソフィアの部屋を出る
　リミニ。こうして（多分）やっと離れることになる２人。
　あ〜そういえば、最初そんな事言ってたな。この２人には、
　この儀式が必要だったんでしょうね。
　・・・・最初からしとけ！
　っていう気持ちで、映画が終わりました。

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