映画「 ゴールデンスランバー 」

ゴールデンスランバー

• 監督: 中村義洋
  
• 出演: 堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆
  　　　劇団ひとり、濱田岳、香川照之
  
  ★★★★☆☆
  

　うん。今回も面白い。というよりソツがない。
　しかし伊坂作品の映画化は、ひとまずもういいわ〜って気持
　ちになるのは、なんでだろう。

　「アヒルと鴨のコインロッカー」、「フッシュ・ストーリー」
　につづく伊坂幸太郎原作、中村義洋監督作品。
　前２作品の出来上がりが好きだっただけに、今回も期待。
　うん。今回も良い。面白い。　というより、ソツがない。
　堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆の主要キャストから、永島敏行、
　濱田岳、伊東四朗、KEEという脇キャストも完璧。
　少々・・いやカナリかな・・無理のある展開に目を瞑れさえ
　すれば、この豪華な顔ぶれと細かい伏線が繋がって行く伊坂
　ワールド、スリルと感動、ラストのヤラレタ感。
　エンターテインメント性は伊坂原作映画史上イチバンかも。

　ただ、私もウッカリ忘れていたのですが、ミステリーを期待
　して観るべからず。（結局犯人は誰よ？的な事は絶対に言っ
　ちゃダメ。）ソコじゃない。「重力ピエロ」同様、ミステリ
　ーじゃなく人情劇だから。家族と仲間の絆の話。
　しかし、ひとつ難を言えば、ソコ。
　オズワイドの如く首相暗殺の濡れ衣を着せられ、追いつめら
　れていく平凡な独身男が、大学時代の仲間や彼の無実を知る
　人々の支えによって逃亡を繰り広げていくのですが、家族は
　ともかく、大学時代に出会った仲間達の人物描写が希薄で、
　感動に欠ける。映画観てると、仲間達の絆の方をより重要視
　しているのは明確なんだけど。父・伊東四朗の場面では問答
　無用で泣けるだけに、一番大事なところに物足りなさを感じ
　てしまった。

ゴールデンスランバー

• 作者: 伊坂 幸太郎
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2007/11/29
• メディア: ハードカバー

タグ：伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー 映画 映画化 中村義洋

コメント 2

これ、レンタルされているんですね．．
映画上映前は話題だったけれど、そのあとあまり聞きませんでしたね．．やはり、そう云う評価ですか！

あっ、わたし、最初だけ読んでコメントを書き始めてしまった．．(＾＾；
ちょっと、その先を読んできますね

読んで来ました．．


話し変わりますが、wowowの「マークスの山」観てますか！
高良健吾がいいんですよ！
音楽がまた、あおるんですよねぇ

１昨日、友だちの展覧会を観に行ったのですが
お宅の近くのギャラリーだと勘違いしていて、帰りに伺おうとお土産(韓国のり)まで持参していたのですが
直前に福井と判明。
櫂くんに久しぶりに会いたかったですｗ
by ＢＰ好きＹＣねえさん (2010-11-01 01:05) 

伊坂作品は、最近出過ぎているせいか観客や原作者
本人にも・・これならオッケーでしょう？的な雰囲
気を勝手に感じてしまって嫌になってきました。

「マークスの山」高良健吾出てるみたいですね！
お母さんが録画してくれてるみたいなので、今度貸
してもらいます！
高良健吾みたさだったんですけど、シズコさんのコ
メント読んで、更に楽しみになってきました。

そういえば、グループ展の案内届きました！
ありがとうございます！！家族３人で行きまーす！
こないだ行けなかったし、シズコさんの作品みるの
久しぶりなので、かなり楽しみです。
by フィ。 (2010-11-03 09:04)