映画「 ノーカントリー 」

ノーカントリー

• 監督:ジョエル＆イーサン・コーエン
  
• 出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・
  　　 バルデム、ジョシュ・ブローリン
  
  ★★☆☆☆☆
  

　アカデミー賞で話題になった作品だし、見なきゃ見なきゃと
　思っていて、やっと見た。　これ、賞とる映画かなぁ？
　

　冷血非情な殺人鬼・シガー演じるハビエル・バルデムが表彰
　もんなのは分かるけど。この映画でアカデミー賞助演男優賞
　を受賞したハビエル・バルデム。「 夜になるまえに 」での
　ホモまるだし演技や、「 海を飛ぶ夢 」での寝たきりで年老
　いてく姿は、凄い演技！というより、もはやブキミ！
　って感じでしたが、今回の殺人鬼役もまっしぐらでブキミ。

　しかし、作品賞とか監督賞とか脚本賞まで受賞している映画
　には思えなかったな。話題作だし見てみるか。という気持ち
　で見ると、「ワケ分かんねー」という印象で終わりそう。
　冒頭、保安官ベル演じるトミー・リー・ジョーンズのナレー
　ションで映画が始まるところから、彼が主人公だという事は
　分かるのですが、なかなか主役の壇上に上がってこないうえ、
　映画序盤は追われる男・ベトナム帰還兵のモス（ジョシュ・
　ブローリン）と、追う殺人鬼シガーとの逃走劇が醍醐味な感
　じなので、うっかりトミーの事なんて忘れていたよ。
　かといって、前半戦の緊迫感アリアリの逃走劇終了後、後半
　戦やっと出て来たと思ったら、こっちも気が抜けちまったの 　かどうなのか映画がつまんなくなってしまうという。無念。
　そしてラスト、再度トミーが語る夢の話。その意図するとこ
　ろが、分かりづらい。っていうか、分からない。ごめん。
　ただただ映画を楽しみたい映画好きの一般庶民と、それをプ
　ロとしている評論家の人達とは、やっぱり映画を見る構えや
　見る目が違うのだ！という事を、この映画で確認しました。

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