映画「 太陽のかけら 」 [映 画]
あぁ、そっか。私が年をとったのか。
20代前半はこの手の映画が好きで、もっと楽しめていた。
メキシコの大好きな俳優、ガエル・ガルシア・ベルナルの初
監督作。金持ちの息子が友達を別荘に招き、どんちゃん騒ぎ
する1日の物語。楽しそうなパーティー風景と、時折垣間見
える主人公の悩みと苛立ち。使用人達との格差。メキシコの
格差社会を別荘という小さな範囲の中で描き、問う。みたい
な作品紹介でしたが、ん?金持ちの坊ちゃんと使用人との関
係なんて、どこの国でもこんなもんなんじゃあ....って気が。
以前メキシコに行った時に聞いた現地のガイドの話はもっと
凄まじく、正直この映画でそんなメキシコの問題が浮き彫り
にされているとは思えない。
ただ、20代前半はこの手の青春映画が大好きで、よく見て
いたけど、話の内容なんてなくたって別によかった。乱痴気
騒ぎの様子や会話、映像、大好きな俳優が出演。それだけで
充分楽しんでいた気がする。今回も、そこを楽しめる余裕は
ある。だけど、それだけで満足できるという余裕はもう無く
なっていた。あぁ、年をとってしまった。格差問題よりも、
そんな私の問題を浮き彫りにされてしまった。
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